書道初心者~中級者の方は、まず基本的な筆運びがキレイにできているか、チェックしてみてください。筆の動かし方が変わるだけで、生きた線で美しい文字を書けるようになります。
誤った筆の動かし方
まずは、キレイな線を描くことができない、筆運びのNG例です。ぜひ筆先の位置に注目してみてください。
上の動画では、筆先がずっと上端を移動していることが分かります。筆先が線の端にある状態では、自由に筆を動かすことができず、筆の弾力を生かした濃淡・太細を自由に表現することができません。
正しい筆運び
NG例と見比べてみてください。筆先の位置がNG例と異なります。
今度は、線を書き始めた後、筆先の位置が描く線の端ではなく、きちんと内側に移動しています。
筆先の位置を線の内側に入れておくと、次の動画のような線を描くことができるようになります。
筆先を内側に移動させるメリット
筆先が線の端にある時に比べ、
- 上下対称に太細の変化をつける
- 線の上側だけふくらませる
- 線の下側だけふくらませる
のように、自在に線の形をあやつることができ、弾力のあるキレイな線を描くことが可能です。
基礎練習から始めよう!
次のように、ジグザグに線を書いてみましょう。折り返した時に、筆先を線の内側に持ってくるように意識してください。
思い通りに筆先の位置をコントロールできるようになれば、OKです。